管理職は何をする?

ベテランプログラマーになると管理職としての役割を求められることもあるので、今のうちからキャリアアップを目指すことも。でも管理職ってどんなことをするの?という今さら聞けない疑問にお答えします。
WBSを知っておこう
システム開発プロジェクトの管理者なら覚えておきたいのがWBSです。WBSとは、Work Breakdown Structureの略で、仕事(Work)を分解(Breakdown)して構造化(Structure)するプロジェクト管理ツールのことです。単なるスケジュール管理と違うのは、「タイムスケジュール」ではなく「やるべきこと」だけを図にしていること。
プロジェクトの最終目標を筆頭に、大まかなタスクからタスクが枝分かれしてどんどん細かくなっていきます。「カレー作り」というプロジェクトに例えてみると、まず「買い物」「食材の下準備」「調理」という大まかなタスクに分けて、「肉を買う」とか「野菜を切る」とか、「鍋で加熱する」などのタスクに分かれていくイメージです。タスクの洗い出しができれば、ガントチャートを使って役割分担を含む詳細なスケジュールを組むことができます。
管理職の仕事
管理職というだけあって、主な仕事は技術的なことではなくプロジェクトの進捗管理です。プロジェクトをどう管理するかは工数に直結することで、読み間違えてしまうと成果に響いてしまいます。納期に間に合わせるだけでなく、品質もしっかりとキープし、なおかつコストを必要以上にかけすぎないなど、管理職は多くを求められるので仕事は決して楽ではありませんが、大変なだけにプロジェクトが終わった時に達成感も味わえますよ。
経験を生かして若手を育成する
管理職になる頃には、円熟したプログラマーとしての安定感も身についている頃でしょうか。若手をはじめとする部下に仕事を任せると、「自分がやったほうが早くて確実でいいものが作れるのに」というジレンマを感じることもあるかもしれませんね。そんな時にもぐっとこらえてぜひ部下を育成しましょう。デキる人がいれば毎回その人に任せたくなる仕事でも、育成を兼ねて意識的にいろいろな人に任せてみることが大事です。多少のミスや失敗は覚悟の上で、根気よくフォローしてあげましょう。部下をうまく育成できれば、結果として自分自身の評価を高める結果にもなります。できない部下ばかりだと頭を抱える状況ならば、まず管理職としての自分のやり方に不備がないか自己吟味してみましょう!少しの考え方の変化が思わぬ改革をもたらすかもしれませんよ。
部下の仕事ぶりをしっかりとチェックし、心身の健康にもさりげなく気を配りましょう。任せっきりにせず、リーダーとしての強いメッセージを発信すれば、メンバーは安心して上司についてきてくれるでしょう!
こっちもチェック!!
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効果的にアピールできるスキルシートの作成を!
キャリアアップを目指すプログラマーにとって、スキルシートは技術力と経験を効果的にアピールできる重要なツールです。職務経歴書とは異なる特徴を理解し、必要な項目を適切に記載することで、採用担当者やエージェントに強みを伝えることができます。特に、技術スタッフや開発経験など専門性の高い情報を体系的にまとめることで、自身の市場価値を明確に示すことが可能です。ここでは、高い評価を得るためのスキルシート作成のポイントを詳しく解説します。
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資格を取得してスキルを証明!
プログラマーがキャリアアップのために資格を取得することは、有効な手段の一つといえるでしょう。資格がなくてもスキルがあれば仕事ができるプログラマーですが、スキルを客観的に証明する手段として資格を取得することは重要です。転職時のアピール材料になる「応用情報技術者試験」「Javaプログラミング能力認定試験」「PHP技術者認定試験」「C言語プログラミング能力検定試験」の4つの資格をご紹介します。
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思い切ってフリーランスになる!
プログラマーとしての腕一本でキャリアアップを目指すなら、思い切ってフリーランスにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。フリーランスと聞くとハードルが急に上がったかのように感じるかもしれませんが、今はフリーランスをサポートするサービスが充実しているなど、活動しやすい環境を簡単に整えることができますよ。リスク面が気になるなら、メリットと比較してじっくり考えてみましょう。実際のところを知ればフリーランスも現実的な選択肢になってくるはずですよ。